Tequeolo Caliqueolo Liner Notes

2019.03.06

Lonely Hurts Club セルフライナーノート

皆様、Lonely Hurts Clubをゲリラリリースして数日が経ちましたがお聴きいただけましたでしょうか。
グッティと一緒に作った最後の音源です。各種サブスクリプションサービスなどで聴けますので是非聴いてください。よろ。
https://www.tunecore.co.jp/artist/TequeoloCaliqueolo#r509618

せっかく僕らの音楽が色んなところで聴けますし、どうせなら長く愛されたいのでセルフライナーノートを久しぶりに書いてみます。
長々とすげえ駄文かもしれませんが、Lonely Hurts Clubを聴きながらでもお楽しみ頂けたら幸いです。
どうぞ音源の最後までお付き合いくださいませ。

 

1.Lonely Hurts Club

 

タイトルの意味は孤独な傷を抱えた者たち=寂しがり屋たちの集まり。(意味としては絶対間違ってるけど)
一時期サブタイトルを付けるのが自分の中で流行っていて、その時は「誰も知らない」という題名でした。
ちなみにビートルズの同音のアルバムは一切関係ないです。

僕は常々、毎日出来るだけ明るく過ごしてたいなって思ってるんですけど、やっぱり家に帰ってひとりになるとどうしても寂しくなってしまいます。
(メンバーにその話をしたら、そんなことはないと言われたので僕がただ単に寂しがりなだけかもしれません)
訳もなくなんとなくの寂しさに不意に襲われるようなことがあります。

ただ寂しくなるのは満たされた瞬間があるからに他ならないと僕は思うんです。
どんなに満たされたしあわせな一瞬も、ほとんどは過ぎ去ってから気付いてしまいます。
そしてどれだけ大事に思っていても気付いたときにはこぼれ落ちてしまっていたり、こぼれ落ちたことにすら気付かなかったり。
どうやって忘れずに居られるかなとずっと考えてきました。

今はもう思い出せない風の匂いはどうだったっけ、ふと目をやった道端の花の名前はなんだっただろうか。
あの忘れられたくなかった夜の景色はどんな風だっただろうか。
いつか思い出せなくなるのなら、全部、メロディーに託そうと思った。
僕たちが忘れ去ったとしても、メロディーが覚えていてくれる。

いつかこの歌を歌ったときにふっと頭をよぎったりしてくれるんじゃないかなと。
そんなことを思ったから敢えてCメロには歌詞を書きませんでした。
歌を辿ればきっといつかの気持ちも甦ってくれるような、そんな思いを込めました。

ずっと"Hurts"というテーマで歌を作りたいと思っていて、一度ライブでやってはボツになり、もう一度作った"Hurts"という曲は形を変えて"Twilight"という曲で陽の目をみました。
三度目の正直か、こうして形になって良かったです。

メロディー自体は2年以上前から原型はあって、僕が持っていったデモをまだヒロがサポートをしていた頃から試行錯誤してやっと完成しました。だからレコーディングにヒロも立ち会ってくれたのは非常にエモい気持ちになりました。(見学してただけやけど)

この曲は6月のライブ休止前のラストにやった曲なんだけど、初めてやる曲にも関わらずラストに選んだのはラストじゃなきゃダメなような、そんな気持ちになったからです。

この歌は僕自身の歌で、寂しくなれたあなたの為の歌です。
自分の手を離れてこそ意味のある歌だと思ってます。
色んな景色を、自分の大事なものを、重ねてみてください。
そうやって歌が誰かの人生になれたらこれ以上幸せなことはないです。

 

2.Tight Fight

 

この曲はジャムセッションから産まれた曲で歌詞もキレてるし一番テキョロらしいなと思います。
コードリフも僕が大好きなガレージロック・リバイバルっぽくて良いです。

歌詞はSNSの怖さや不健康さについて。
顔の見えないところで好き勝手言えてしまうし、本当に思っていることは誰にも言えなかったりする。
誰かの粗を探してそれを徹底的に攻撃する。
誰かを許す余裕も無い僕たちは一体誰なんだと自問する曲です。
自分が何者かであるかと錯覚してる人が多いような気がします。

名を名乗らずに、顔すら見せずに偉そうにふんぞりかえる奴らを蹴り飛ばしてやりたくなった。
ただ顔も名前を晒して僕一人が吠えたところで何も変わらないけれども、そしてそれが苦しい闘いだとしても、勘違いしてしまわないように自分自身を自戒する為に書きました。
この曲も古くからある曲で、一時期はめちゃくちゃライブでもやってました。

実は曲より先に自主企画のタイトルとして付けてたものが気に入りすぎて楽曲になった感じです。
パワーーーー!!!みたいな曲で良いですよね。

 

3.Cinderella Steps

 

この曲の編曲を始めたのは一番遅かったんだけど、曲自体はこの3曲のなかで一番古いです。
たしかDEWEYでワンマンしたときに、余興の弾き語り用に作った曲なのでもう5年以上前な気がします。

その頃の僕たちは英詞の曲がほとんどで全編日本語の曲は無かったので多分初めて作った前編日本語の曲で、初めて作ったラブソングです。
多分弾き語りで歌ったのもDEWEYのワンマンとGROWLYの自主企画と名古屋で弾き語りしたその3回くらいだけだと思う。
泣きのリードギターとサビ前のギターのガコッってところとニーナの裏声のコーラスが僕は好きです。

この曲は去りゆくものへの愛について。そして傍に立つことの出来ない悔しさ書きました。
やり切れない日々を積み重ねて、それがため息の出るような時間の繰り返しだとしても、あなたやあなたの日々が美しいことに何の関係もない。
そして日々は煙のようだとしても、過ごした時間はどんな形に変わってしまったとしても残ってほしい。
だから歌にすれば、どんな小さな歌だとしても誰かの手元に残ってくれるんじゃないかと思って作りました。
儚いものはいつだって美しい。
危なっかしいステップだとしてもあなたらしくいつまでも続いてくれ。そんな思いで作った曲です。
歌はときに、作り手の意図を超えた意味を持つときがあります。
こうしてグッティが居なくなる僕らにも、グッティにも意味がある歌になったと思います。
自分の道へ進むグッティにも、先へ進む僕たちにも、そして僕らの音楽に耳を傾けてくれるあなたにいつまでも光と希望がありますように。

 

と、まあここまで長々と書いてみました。聴いてくれてありがとう。読んでくれて本当にありがとう。
各種サブスクリプションで聴いてとか言いまくってますけど、グッティも最後のMCで言うてたように結局生の感動には勝てません。
VRの画面越しじゃ勝てない感動を求めて僕らはステージに立つんです。
形は変われど、僕らははじめからもう一度やるからまた観に来てよ。
僕らはまだ始まってすらいないんだから。

Vo. 扇谷 真澄

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